senui / Henry pullover Shirt
今年の春から展開させていただくことになったsenuiですが、店頭でご好評いただき嬉しいです。
デザイナー加藤さん自身がデザイン・パターン・縫製の全てを行う稀有なブランド。
前回のcover shirtに続き、これから夏に活躍する新作Henry pullover shirt。
プルオーバーシャツのイメージで一見シンプルですが、各所ディテールは工場生産だと断られてしまいそうな独自の縫製仕様と細やかな作り込み。
今回もワンサイズ展開ですが、幅広い体型の方に着てもらえるパターン設計です。
実はリネン2色も展開していましたが、こちらは完売しました。ですが現在ストックある2種も素晴らしい生地。
デッドストックのコットンリネンと、本来このモデルで採用されていなかったグラフチェックで制作していただきました。
Italian mixed woven cloth
Dead Stockのイタリア製の生地(10年前くらいの生地?)。 ホワイトに加え、ベージュ、トープ、ブラウンといった茶系を中心に4色もの糸色を贅沢に使用した生地で、織りもまた特徴的です。コットン65%とリネン35%で出来ており、コットンの柔らかさとリネンの張り感が共存しており、春夏にとても着心地の良い生地です。もう2度と出てくることはないだろう、珍しい素材です。
現行ではなかなか見られないデッドストックならではの奥行きある生地。カーキブラウン系で渋いです。ですがsenuiのモダンなシルエットに合わせるとクラシックすぎないちょうど良いバランス。実は店頭でご好評いただきラスト1点となりました。
Dust check
縦糸緯糸に60/1のアメリカ超長綿/スーピマを使用し、平織でしっかりと打ち込みを施したタイプライタークロス。その生地をさらに、柔らかな風合いに加工し、独特な肌触りを与えています。生地の地色は白ではなくナチュラルベージュを用い、黒とネイビーのチェックで、着古したヴィンテージ生地のような特徴を備えています。
本来トラッドな印象のグラフチェックもsenuiのデザインにのると無国籍感と言いますか、所有者それぞれのスタイルに落とし込める懐の深いシャツに。
続いてディテールについてです。
背中で縫い合わせることにより脇下に縫い目がありません。
シャツの脇のステッチは一般的に巻き縫いが良しとされますが、着込んでいくと縮みによるパッカリングが生まれます。これも良いのですが、senuiではこの脇のシームを排除することで、サイドの綺麗な落ち感を意識しています。
通常脇のシームにポケットを付けるシャツは多いですが、このシャツはシームなし。ですので特殊な仕様でポケットをデザインしています。これは実際見て欲しい。どうなってるのかしばらく考えさせられるディテールです。
今回一枚袖ですが、こちらも特殊なパターンで袖口からもダーツを入れカーブさせた前振りの袖になっています。
縫製糸は全て60番手の綿糸。縫製の運針は30㎜間に24針。非常に細かくデザイナーの技術力の高さも窺えます。
是非店頭でご覧下さい。
[senui / Henry pullover Shirt ¥31.900in tax]
オンラインストアにもアップしました。こちら