3シーズン目にして店頭では圧倒的な存在感を放っているCIRCA。ご好評いただいており、本当に服好きな方に響いていると実感しています。私も全型欲しいくらいです(笑)

糸から作り込む生地は、経年を意識した先を見越した物つくり。20、30年後はヴィンテージショップに並んでいるかもしれません。
さらにデザイナーの編集力。様々な時代や国のディテールを掛け合わせながら、昔から存在していたかのような完成したバランス。

この秋冬から今までのパターン、生地、縫製工場を見直し、更にグレードアップした物つくりを行っています。ここでは書けませんが、本当にビックリする生産背景とそこに辿り着いたエピソード。

サイズ展開は全てワンサイズ。これはファーストシーズンから変わらずですが、アイテムによってサイズ感が変わります。
着る人の体系によって見え方が変わり、ここに着こなしの面白さがあって、同じアイテムでも十人十色のスタイルが生まれます。それを成せるのも絶妙なパターンあってこそ。

今回は共生地のジャケットとトラウザーズがそれぞれ3型ずつのコレクション。

ヴィンテージの一点物に出合う感覚でお楽しみください。

S101H
ベースとなるのは、かつてフランスで労働着として用いられたブーシュロンブラウス。
時代の変還とともに役目を終え姿を消した、この往時の特徴を集約。
再現したのは、おおらかさ。
今に至るまで変わらず存在し続ける労働着と比較し、衣服を再考する上で最良の物として、このモデルをTHE CIRCA BRANDの出発点とした。

FABRIC
経糸にシルク、緯糸にウールを配したツイル生地。
着用と洗いを繰り返すことで、複雑に締まりと緩みを反復し、独特の表情へと変化する。

[S101H ￥53.900in tax]

S201H
ごく平凡なアメリカ製の旧いトラウザースから着想。
それは効率化に向かっていた時代ならではの手仕事とマシーンワークから産み落とされ、その後手を加えられながら、一個人と年月を共にした個体だった。
具体的な役割を担うことのなかったものだからこそ、時代に取り残されたにもかかわらず、輝き、新たな価値が生まれる。

FABRIC
経糸にシルク、緯糸にウールを配したツイル生地。
着用と洗いを繰り返すことで、複雑に締まりと緩みを反復し、独特の表情へと変化する。

[S201H ￥53.900in tax]

MIDNIGHTと表現されたカラーは光の加減によってさまざまな表情を見せてくれます。シルク×ウールによる独特のぬめりと鈍い光沢。

ブーシュロンはデビューコレクションの際もサンプリングしていましたが、最初にこのブラウスをモチーフにするところから、デザイナーの知識とセンスを感じます。
ブラウスと言ってもGジャンのような使い勝手で長いシーズン着用できます。

トラウザーズもディテールはワークの要素ですが、この生地感でとても上品な印象。後ろの尾錠を絞って穿くと格好良いです。

S107I
かつてアメリカで作られていたブッシュジャケット。
リゾートウェアであり、スポーツウェアであり、ときには軍服のデザインベースとしても活用された。
表面的な仕様ではなく、この服の振り幅の広さそのものを拾い上げる。

FABRIC
ツイードを思わせる粗野な表情のコーデュロイ。
綿の品種の特性、染色工程の工夫などにより、見た目の印象と相反するかのような柔らかさを実現している。

[S107I ￥60.500in tax]

S206I
アーミートラウザーズ。
使用面での機能性、製造面での効率性の追求を経て生まれた、プロダクトのその後を描く。

FABRIC
ツイードを思わせる粗野な表情のコーデュロイ。
綿の品種の特性、染色工程の工夫などにより、見た目の印象と相反するかのような柔らかさを実現している。

[S206I ￥49.500in tax]

ANTEQUE COPPERと表現された多色使いのコーデュロイ。

ブッシュジャケットがデザインベースになっていますが、この生地の表情はフランスのハンティングジャケットのよう。重厚な印象ですが、実際はとても軽くて柔らかいです。カジュアルの枠を超えてエレガントさを感じます。

トラウザーズはしっかりと太さのあるストレート。単品でもアウターに負けないメイン級の存在感を持っています。

S104J
かつて、試行錯誤を経て世に出たアメリカ製のエンジニアコート。
時代のふるいにかけられた今、あらためてこれを再現する。
特徴的な意匠は、各々の用途に対する想像を掻き立てる。

FABRIC
硬さのあるブリティッシュウールを使用した中肉のメルトン生地。
水通しを行うことで緩み、嵩を増す。
その後、着用と洗いを繰り返すことで独特の表情へと変化する。

[S104J ￥62.700in tax]

S301J
一般的なトラウザーズもまた時代を投影する。
ベルトの着用が一般的になると共に腰回りには様々な意匠がもたらされたが、やがてそれらも合理化の下に風化してしまった。
時代という縛りから解放された時、真の価値が問われる。

FABRIC
硬さのあるブリティッシュウールを使用した中肉のメルトン生地。
水通しを行うことで緩み、嵩を増す。
その後、着用と洗いを繰り返すことで独特の表情へと変化する。

[S301J ￥44.000in tax]

NAVY BLUEと表現されていますが、チャコールや毛足の長い白が混じり、ほぼブラックの印象です。3型で一番重厚な生地です。

着丈長めのエンジニアコートは、一重ですが重厚なメルトン生地で真冬も問題なさそうです。昨年も素材違いで展開がありましたが、女性にご購入いただきました。180cmの私でも着れますので、一番振り幅の広いコート。

トラウザーズはベルトループの仕様が特徴的ですが、何よりインパクトある素材感が際立ちます。シルエットによっては野暮ったくなりそうな生地ですが、キレイなテーパードで上品な仕立て。とてもバランスの良い仕上がりです。

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