Gorsch / Cotton Linen Rough Woven Twill / Schmied Waist Coat & Two Intack Wide Trousers
Gorschのご紹介です。
当店では共生地のベストとトラウザーをピックさせていただきました。
ベストはgorschならではの独特のディテール。今からの時期はカットソーやシャツの上に。オーバーベストの要領で春秋はジャケットやコートの上からレイヤードすることも可能です。各々の着こなしで楽しめるベストです。
トラウザーはワイドながら腰回りはすっきりとしたシルエットの美しさが映えます。
前シーズンも展開した型ですが、本当にシルエットが秀逸。夏のシンプルになる装いに綺麗なトラウザーが一本あるだけでスタイリングの幅が広がります。
オリジナルで織り上げたコットンリネン生地はヴィンテージ感のある表情を持ちながら夏も快適に過ごせる素材。色のニュアンスも抜群です。ashとsoilの2色展開。
まずは今季のモデルとなる鈴木盛久工房のお話をデザイナーのお言葉そのまま記載します。
寛永2年(1625年)より受け継がれる”鈴木盛久”
盛岡の地で続いてきた伝統と技術。そしてその代によって、自分の色を探求し唯一無二の鉄器を生み出す。
伝統が重んじられる世界で新しいことに挑戦することは、多少なりとも他者から異端と見られることもあるものの、自身の表現、そして次世代へつなぐ大事な行動であり想いでもあると考えます。
技術はもちろん大事で大前提だけれども、その技術を使って己を表現できなければやはり自分でなくてもいい。自分はこうだ!と伝わってくる鈴木盛久の作品の数々は人を魅了します。
僕もその製作過程に携われればいいなと思い、Modelに選びました。令和6年より第16代の時代が始まります。
さらに詳細はデザイナー自身が綴っておりますので、是非ご覧ください。こちら
実際職人の方々にコレクションを着てもらい撮影しています。
Schmied Waist Coat
ベストのモデル名に付くSchmiedとはドイツ語で鍛冶屋を意味します。
南部鉄器の過去の写真を見ていると、ベストを一番上に着ている職人が多いことに気が付きました。
割と肩幅が狭いデザインが多く、当時のシルエットなのかもしれませんが、その感じが良く見えました。
肩幅は少し抑え、しかしアウターとしても使えるように身幅は肩幅とのバランスを考えた上での大きさにしました。デザインしていく過程で、前身頃を後見頃よりも長くしてみた結果バランスが良くなったように思います。
また、当時のドイツの製鉄所では作業着がツギハギでした。そのうちの1枚に映っている作業着の腰ポケットがおそらく付け替えたポケットで、今回の腰ポケットのアイデアの元となりました。ポケットが後見頃から続いているように見えるようデザインし、またそれはベントの役割もあります。前端や首ぐり、アームホール端にあえてステッチをかけず、柔らかい雰囲気を強調しました。ステッチもデザインの一つなので、端から端までかけていない場所もあります。アームホール底のカーブは遊びです。
[Schmied Waist Coat ¥44.000in tax]
Two Intack Wide Trousers
Gorsch定番の型。
ベルリン在住時に作った形が今でも継続しています。2本のタックをとり、内側に倒すことでフォーマルな印象を持たせています。生地がしっかりと落ち、ワイドながらもすっきりとしたシルエットを形成しています。
生地によって表情が変わってくるのがこの型です。今回の生地だとフォーマルとカジュアルの絶妙な間に位置するかなと思います。
なお、今回もオリジナルのマーベルトをつけてみました。マーベルトとは紳士服のスラックスのウエスト部分の内側に使用される布です。外側からは見えないのですが、内側から見たときの自身にしかわからない愛着がわくディテールが好きなので、デザインしてみました。
マーベルトの場合ステッチをかけないのですが、今回の生地はステッチがあったほうが見栄えが良いと感じたので、生成り糸で4cm幅でかけています。
[Two Intack Wide Trousers ¥44.000in tax]
サイズ感は身長180㎝でベストは50、トラウザーは86を着用しています。ベストは48でも着れますが、秋にジャケットの上から着ることを想定すると私は50が良かったです。トラウザーはウエストサイズそのままの表記になります。
是非店頭でお試し下さい。
オンラインストアにもアップしました。こちら